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繊維産業のサスティナビリティ報告書を読んで。vol.15最後になります。

繊維産業のサスティナビリティ報告書を読んで。vol.15最後になります。

経済産業省のレポート「新しい時代への設計図」2021年7月をよんで日本の繊維産業の現状を勉強していこうと思います。

レポートの文章を抜粋したものに、コメントや補足しながら自分でも理解を深める。スタイルで読み進めていきたいと思います。よろしくお願いします。

今日はいよいよレポート最後のまとめになりました。全文を読んでみましょう。

おわりに                           繊維産業は、人々が身に着ける衣料品を中心に、生活文化を彩ってきた産業である。特に衣料品は、人々の自己表現の中核的手段とも言え、今後も多様な価値を生み出していくものと考えられる。しかし、限りある資源を有効活用するこれからの時代において、衣料品が環境や生産者に大きな負担をかけて生産されることは避けなければならない。また、消費活動後に関しても、資源循環に向けた取組を、企業だけでなく、消費者も含めて進めていく必要がある。
今後の事業活動において、製品・サービスの提供だけでなく、"価値"の創造・提供はより一層重要になると考えられる。サステナビリティに取り組みことを1つの価値てして創造・提供することで、新たな市場を獲得する可能性がある。そのためには、長期的視点での、あるべき姿を考え、そこから今後何をすべきか検討し、戦略・計画を策定していく必要がある。現在、SDGsやESG投資によりサステナビリティへの取組が進みつつあるが、こうした状況により、繊維産業においてそうした取組が磨かれることを期待する。
これまで、繊維産業において長く複雑なサプライチェーンを管理することへの取組は、進んでこなかった。しかし、今後、最終製品等に責任を持つことは所与のものとして見られるようになり、特にアパレル企業は素材や労働環境、生産量など、確実に把握していく必要がある。さらに、そうした取組を進めていくためには、サプライチェーン上における企業の協力が必要であり、川上から川下まで、そして大企業から中小企業まで、取り組んでいくものである。サステナビリティに係る取組を求められているのは企業側だけではない。商品購入等を通じて企業活動に影響を与えている消費者の意識改革なくして、こうした取組を進めることは難しい。消費者には、現代の時代に合った資源の有効活用、消費の在り方を改めて考えていただきたい。
日本人は以前から衣服を長く使用する文化を有していた。着なくなった着物は子供用に仕立て直し、その後も雑巾として使用するなど、限りある資源を有効活用していた。
衣食住の1つである衣料品は、生活に不可欠なものである。その衣料品に関して、企業及び消費者によるサステナビリティに関する意識改革が求められている。本報告書が、新しい時代への設計図として、企業から消費者に至る様々な方に読まれることを期待する。

半月間くらいかけて読み進めてきました。最後は全体をまとめた文章になっていました。

感想。衣料品に関して日本社会がサステナビリティに意識改革するのは、まだまだ時間がかかりそうと思っています。けれども、確実なことは、地球の資源には限りがあります。デジタル技術の進歩により、ひとつひとつの商品の持つ情報を伝えることが可能になり、また知ることも可能になりました。時代の変わり目にいる意識が高まりました。

この経済産業省のレポート「新しい時代への設計図」はおしまいです。ありがとうございました。

また、様々なレポートを読んでいきたいと思います。

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